環境との調和
当社は、環境課題の解決を重要な経営課題と位置付け、環境マネジメント体制の整備、CO2削減、省エネ提案などを通じて、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。
環境マネジメントシステム(EMS)
当社は、国際規格ISO14001に基づく環境マネジメントシステム(EMS)を2002年に構築、ISO9001に基づく品質マネジメントシステム(QMS)と統合して運用しています。現在、本社・全国の支店・営業所およびサービスステーションを対象にISO9001/14001の認証を取得し、全社一体となった事業活動における環境負荷低減を推進しています。
体制としては、社長をトップマネジメントとし、本社に統括管理責任者とISO事務局、各支店にMS管理責任者・副責任者を配置し、環境マネジメントに則った継続的な改善を行っています。
全社体制図
品質・環境方針
- 顧客の要求事項に適切に対応し、信頼と誠実の経営を通じ、顧客の満足を得られる技術と高品質の設備工事を提供する。
- 研究開発から現場施工、保守メンテナンスまでの事業活動において、省エネルギー、省資源に配慮した技術の提案・提供に取り組むとともに、廃棄物の削減及び環境汚染の防止に努める。
- 事業活動における品質・環境に関する法規制及び大成温調が同意する協定等の要求事項を遵守する。
- 品質・環境マネジメントシステムにおける目標を定め、その活動成果の達成、有効性を検証し、継続的な改善を図る。
- 全社員及び大成温調のために働く全ての人に本方針を周知するとともに品質保持並びに環境保全の意識高揚を図る。
フロン排出抑制法への対応
フロン排出抑制法では、管理および処理責任が厳しく定められています。その責任は工事会社だけでなく、お客さまにも課せられます。
フロンの充填・回収業務は、「第一種充填回収業者」として各都道府県の登録会社が行っており、当社も登録企業となっています。
また、この法律の施行に伴い、フロン類の適正な取り扱いが求められるようになり、その対応として「冷媒フロン類取扱技術者資格」が必要です。当社は改修工事および保守・メンテナンスを担う部員に資格取得を推進し、有資格者による定期点検を行う体制を整えています。
産業廃棄物の適正処理と資源循環への取り組み
当社は持続可能な社会の実現に向けて環境法規制に厳正に対処するべく、各拠点に「産廃等業務担当者」および「石綿事前調査システム担当者」を選任し、拠点内における環境関連事項の周知展開とデータ管理を行っています。加えて、年次研修やeラーニングを活用した全社教育を実施し、管理レベルの向上を図っています。そのうえで、産業廃棄物の適正処理とリサイクルの推進に取り組んでいます。支店、営業所および施工現場から排出される産業廃棄物については、全社ルールとして3種類以上に分別することにしています。
また、電子マニフェストシステムの利用を推進することで、事務処理における誤りを防止でき、確実な法令遵守に努めています。2024年度の産業廃棄物の総排出量は3,503tでした*。産業廃棄物削減や回収による有効活用など、環境課題解決に向けて継続的に取り組んでいます。
*元請業者に「産業廃棄物のマニフェスト管理」を行う義務があるため、全ての元請物件が対象となります。
環境法規制に関する社内周知・教育資料
自社でのCO2排出量削減への取り組み
当社は2023年度から国内事業拠点の電気・ガス使用によるスコープ1・2排出量の算定を開始しました。2024年度には営業車の燃料使用量も計算に追加し、CO2総排出量は482t-CO2となりました。2025年度には、スコープ1・2において各現場事務所を排出量算定対象として加えます。その他にもCO2排出量低減の取り組みとして、オフィス照明のLED化、営業車・サービス車のハイブリッド車への移行を進めました。
また、オフィス内のペーパーレス化推進により、コピー用紙の使用量は前年度比6%削減されました。現在、これまで取り組んできたペーパーレス化に加え、文書管理コンサルタントによるセミナーを実施し、さらなるペーパーレス化を進めています。今後もCO2排出量削減に向けた取り組みを続けていきます。
事業を通じた環境負荷低減への取り組み
LCC(ライフサイクルコスト)算定・省エネ提案
当社は建物の価値を最大限に高め、長く快適に使用していただきたいという想いから、保守・メンテナンスや設備診断サービスとして、定期的に建物状況の調査を実施し、LCCの算出支援や中長期修繕計画のご提案を実施しています。また、コストと環境負荷のバランスを考慮した効果的な建物運営のための省エネ提案も実施しています。省エネへの取り組みは、ランニングコストの削減のみならず、環境問題への対応にも繋がります。お客さまの建物におけるCO2排出量削減に向けた提案活動を積極的に展開し、本業を通じた環境課題の解決を目指しています。
例えば、スケート場の空調なども熱流体シミュレーションで解析できます。リンクの氷の状態維持や室内の快適さ、結露対策、省エネの検討が可能です。
また、熱流体シミュレーションを用いることで、換気効率やCO2濃度、PMV等の解析も可能であり、各環境に応じた最適な空調システムを実現しています。
事例:執務フロアにおける室内空気の換気シミュレーション
この熱流体シミュレーションは、執務室の換気設備更新前後の解析結果です。床上1.0mでの空気の入れ替わり時間を可視化し、換気のムラを確認しました。シミュレーション結果から換気量を改善したことで、換気効率が大幅に向上し、室内の換気時間のばらつきもなくなることが見て取れます。
換気設備 更新前(換気量:2,700m3/h)
室内換気時間は約15~50分とムラが大きい。特に図中赤色部の換気効率が悪く、50分経過しないと空気が入れ替わらない。
換気設備 更新後(換気量:4,000m3/h)
換気量を増やすことで、換気時間は約5~25分と大幅に短縮される。
換気設備を更新することにより、室内の換気状況は良好となり、換気効率の大幅な向上が見込まれる。
※換気運転を始めてから室内各場所における空気が外気と入れ替わるまでの時間を示している。
※本結果は試算値となる。
太陽光発電設備の状況
引き続き当社グループは、再生可能エネルギーの導入を積極的に推進し、脱炭素社会の実現に貢献していきます。
※太陽光売電は、当社グループのCO2排出量算定(削減量)に含めていません。
※太陽光売電は、当社グループのCO2排出量算定(削減量)に含めていません。
地球温暖化対策ビジネス事業者登録
当社は、東京都が認定する「地球温暖化対策ビジネス事業者」に2010年から登録されています。本制度の登録企業は、東京都が行う地球温暖化対策の推進に協力し、地球温暖化対策に係る技術的助言や指導を提供する者として認定された事業者を指します。登録企業はクール・ネット東京を通じて紹介されており、大規模改修から機器の取り付けまで、ニーズに応じた技術的な提案や実施支援を提供します。また、補助金や税金の減税制度のご紹介も実施しており、温暖化対策に取り組む事業者の技術パートナーとして、お客さまの地球温暖化対策支援に貢献しています。